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沼沢の盆踊りの笛太鼓は子供らが中心。
歌の方は覚えている人がなかなかいなかったんですが、笛太鼓が始まって人が集まってきてからようやく歌える人が現れたという感じで、こちらもなかなかのゆるさでした。
前回書いたように白子沢と沼沢で太鼓の叩き方が違ってたんですが、よーく聴くと基本のリズムは同じみたいでした。
ただ、叩き方の違いでかなり印象が違ってくるんだなぁと。
それから歌の歌い方も違ってました。
沼沢は1節1節歌うたびに「チョーイトサ」が入ったりして、1番を歌いきるまでに何度か合いの手が入っていたんですが、白子沢のほうはそういう区切りがなくずっと通して1番を歌いきるという感じだったような。
昔は明沢や間瀬の集落でも盆踊りがあって、やっぱりそれも地域ごとに特色があったんだそうで。
もしかすると地域の特色というよりも、歌い手や叩き手の個性なのかもしれないですけど。
私も少し太鼓を叩かせてもらったりしたんですが、歌う人によってなかなか調子が合わなかったりもして難しかった・・・
でもそれをうまく合わせたりリードしたりするのが太鼓の「技」なのかなぁと思ったり。面白いなあ。
8月14日は白子沢の盆踊りでした。
時間になると地域の人たちがじわじわと集まって踊れる人は踊り、歌える人は歌うという感じの、いい感じにゆるーい雰囲気でした。
盆踊りの音楽は笛も太鼓も歌も全て白子沢の人たちによる生の音。
白子沢の盆踊りの笛太鼓は練習などをせず、年に1回の本番で覚えさせるというやり方でやってきたそうで・・・
歌っていた人にも「いつから歌ってるんですか」と聞いてみたら「今日初めて歌った」という返事が返ってきたりして。それでもこどもの頃から聞いているとなんとなく覚えてしまうらしいです・・・すげぇ。
子供らが輪に入って踊りながら笛を教わっていたので、私も混じって笛を吹かせてもらってました。
沼沢の盆踊りの練習にも顔を出していたのでなんとなくメロディは覚えたけれど、まだうまく音が続かないです。練習せねば。
笛のメロディは沼沢とほぼ同じだったんですが、太鼓は随分違う感じがしました。
或る人に言わせると「沼沢は和風で白子沢はサンバ風」なんだとか。
うーん、なんとなく分からなくもないような・・・
モマダとオッカという木の樹皮を剥いできました。
樹皮なんか剥いてどうするのかというと、昔はこういう木の皮を使って縄やみのを作っていたんだそうです。
今はロープやレインコートがどこでも手軽に買えるから樹皮を採る人はいないけれど、山にある素材の使い方を知ってたら強いよなあと思ったので、沼沢の山をよく知っている地域の方について行って、樹皮の採り方から教えてもらってきました。
木が水を吸い上げる梅雨の時期は、切れ目を入れれば樹皮が簡単にむけるので、つる細工に使う山葡萄でもなんでも樹皮を採るものはその頃に採取するんだそうです。
今回はそれにはちょっと時期が遅れてしまったんですが、まだなんとか剥くことができました。
≪オッカ≫
地元の人はオッカと呼んでいましたが、一般的な名前はウリハダカエデというらしいです。
名前のとおり樹皮はウリ坊のようなしま模様で、カエデのような葉っぱをしてます。
皮を剥くにはあまり太い木ではなく、細くてまっすぐな木を選ぶといいそうです。
一番外側のしま模様の皮は使わないので、木の幹から剥いた樹皮をさらに剥いて内側の部分と外側の部分に分けるんですが、これがなかなか力とテクニックが要ります・・・
←オッカの皮の内側の部分。
一番外側が剥けると内側の部分が何層にも薄くはがれるので、それを1枚1枚にして、乾かせば終了!
木の芯に近い層ほど滑らかで綺麗な皮が取れます。
≪モマダ≫
地元の人はモマダとかマダと呼んでましたが、どうもシナノキの仲間らしいです。
モマダにも葉の小さいものと大きいものの2種類があるそうで、葉の小さいものの方が良い材料が採れるんだそうですが、葉の小さいものはなかなか山にも生えていなかったので今回は葉の大きいものの樹皮を剥きました。
←剥いたモマダの樹皮。
オッカと同じように一番外側の樹皮は使わないんですが、オッカと違ってそのままだと内側と外側が分け難いので、写真のようにまとめて溜まり池に10日以上つけてから外側を剥くそうです。
しかしモマダの皮でも、熟練するとオッカのように剥くことができるんだそうで・・・
←教えてくれた方が剥いたモマダの皮。
オッカの皮よりも柔らかくてコルクのような感じですが、やはりオッカと同じように何層にも薄くはがれます。
こういう風に池につけずにはがした皮を「絞り皮」と呼ぶそうです。
実は池につけた場合よりも丈夫な皮が採れるそうですが、オッカを剥がすのにもいっぱいいっぱいだった自分にはまだまだこの方法は無理そうです。