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モマダとオッカという木の樹皮を剥いできました。
樹皮なんか剥いてどうするのかというと、昔はこういう木の皮を使って縄やみのを作っていたんだそうです。
今はロープやレインコートがどこでも手軽に買えるから樹皮を採る人はいないけれど、山にある素材の使い方を知ってたら強いよなあと思ったので、沼沢の山をよく知っている地域の方について行って、樹皮の採り方から教えてもらってきました。
木が水を吸い上げる梅雨の時期は、切れ目を入れれば樹皮が簡単にむけるので、つる細工に使う山葡萄でもなんでも樹皮を採るものはその頃に採取するんだそうです。
今回はそれにはちょっと時期が遅れてしまったんですが、まだなんとか剥くことができました。
≪オッカ≫
地元の人はオッカと呼んでいましたが、一般的な名前はウリハダカエデというらしいです。
名前のとおり樹皮はウリ坊のようなしま模様で、カエデのような葉っぱをしてます。
皮を剥くにはあまり太い木ではなく、細くてまっすぐな木を選ぶといいそうです。
一番外側のしま模様の皮は使わないので、木の幹から剥いた樹皮をさらに剥いて内側の部分と外側の部分に分けるんですが、これがなかなか力とテクニックが要ります・・・
←オッカの皮の内側の部分。
一番外側が剥けると内側の部分が何層にも薄くはがれるので、それを1枚1枚にして、乾かせば終了!
木の芯に近い層ほど滑らかで綺麗な皮が取れます。
≪モマダ≫
地元の人はモマダとかマダと呼んでましたが、どうもシナノキの仲間らしいです。
モマダにも葉の小さいものと大きいものの2種類があるそうで、葉の小さいものの方が良い材料が採れるんだそうですが、葉の小さいものはなかなか山にも生えていなかったので今回は葉の大きいものの樹皮を剥きました。
←剥いたモマダの樹皮。
オッカと同じように一番外側の樹皮は使わないんですが、オッカと違ってそのままだと内側と外側が分け難いので、写真のようにまとめて溜まり池に10日以上つけてから外側を剥くそうです。
しかしモマダの皮でも、熟練するとオッカのように剥くことができるんだそうで・・・
←教えてくれた方が剥いたモマダの皮。
オッカの皮よりも柔らかくてコルクのような感じですが、やはりオッカと同じように何層にも薄くはがれます。
こういう風に池につけずにはがした皮を「絞り皮」と呼ぶそうです。
実は池につけた場合よりも丈夫な皮が採れるそうですが、オッカを剥がすのにもいっぱいいっぱいだった自分にはまだまだこの方法は無理そうです。